ドジャースが30日(日本時間31日)に4年ぶりとなるワールドシリーズ(WS)優勝を成し遂げた一方、地元のロサンゼルスは暴徒化したファンなどで大混乱に陥った。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」をはじめとする複数の米メディアが相次いで報じている。
チームはヤンキースの本拠地ニューヨークで勝利の美酒に酔ったが、ロサンゼルスは非常事態が発生した。報道によるとドジャースの優勝決定後「好戦的な野球ファンがバスに火をつけ、警官と衝突し、略奪者が暴れ回った」などと伝えている。ドジャー・スタジアムから1マイル(約1・6キロ)ほどの場所では数百人の群衆がバスに放火。ドジャースの旗などを持ったファンが興奮して叫び回り、バス内で花火を打ち上げる動画もSNS上で拡散され、バスは激しい炎を上げて全焼した。
事態の収拾に当たったロサンゼルス警察は、スニーカーショップに集団で押し入り、商品を段ボールごと運び出し、店舗外に止めてある車に投げ込む映像も公開。当該店舗は球場から約4マイル(約6・4キロ)の距離にあるといい、市内全域で「複数の企業」が略奪行為にさらされ「破壊された」とも発表した。
また、暴徒と化した群衆を解散させようとした警察に対して石や瓶などが投げつけられ、逮捕者も出たという。優勝パレードは11月1日(同2日)に行われる。