女子ゴルフの渋野日向子(25=サントリー)が〝ジレンマ〟を抱えている。
渋野は国内開催の米ツアー「TOTOジャパンクラシック」初日(31日、滋賀・瀬田GC=パー72)、ショットが安定せず出入りが激しい内容で72にとどまり、イーブンパーの56位と出遅れた。「アンダーで回りたかったので、すごくもったいないホールも多かった」と悔しさをにじませた。
国内では多くのギャラリーがつくことが恒例となった中「心も体も疲れているみたいな感じはあったけど、日本に帰ってきて、たくさんのギャラリーさんの前でプレーできることは本当にありがたい」。応援の後押しでアドレナリンもあふれ出ていたというほどだ。
渋野は「最近では久々かもしれない。(2019年大会を制した8月の)全英(女子オープン)とかも、もうちょっと出るかなと思ってたけど、出ているとは思わなかった。(この日は)バーディーを取りたいとか、前向きな気持ちとか、いい意味で悔しいとかも、よかったなと」と説明した。
ただ、現状ではみなぎるやる気を制御できていない。「全力で空回りはしたけど、自分の中では楽しめた。空回りの数を減らしたい」と苦笑い。米ツアーに本格参戦した22年以降、国内で振るわないのは心理状態も影響しているのか。