行方不明だった猫が14年ぶりに飼い主の元に戻り、16日後に死亡した。このほろ苦い話に全英が涙した。英紙デーリー・スターが先日、報じた。
シャーロットは2010年に西ロンドンの自宅から姿を消した。飼い主ヴィヴィアン・タールトンさんは、ポスターやチラシ、さらには霊能者の助けも借りて徹底的に捜索したにもかかわらず、シャーロットは行方不明のままだった。それでも再びシャーロットに会えるという希望を決して失わなかった。
10月初め、非営利団体「RSPCA(ザ・ロイヤル・ソサエティー・フォー・ザ・プリベンション・オブ・クルーエルティ・トゥ・アニマルズ=英国王立動物虐待防止協会)」から電話が掛かってきて、シャーロットが6マイル(約9・65キロ)離れた南ロンドンで見つかったと知らされ、タールトンさんの希望がかなった。
現在20歳になるシャーロットは地域猫として地元住民にかわいがられていたが、住民はシャーロットの健康状態が悪化していることに気づき、RSPCAに連絡した。
ジェイド・ガスリー検査官がシャーロットを引き取ったが、歩くこともほとんどできず、背中には大きな毛の塊が絡まって苦しんでいた。それでも、何年も前に埋め込まれたマイクロチップのおかげで、タールトンさんに連絡することができた。
タールトンさんは、生涯の放浪の末、長らく行方不明だった年老いた愛猫と再会した。残念なことに、シャーロットの健康状態が悪化したため、幸せな再会は長くは続かなかった。16日後、死亡した。喜びはすぐにほろ苦いものに変わった。
タールトンさんは愛するペットと過ごした貴重な時間に心からの感謝を表し、「私と一緒に暮らしていた頃は、かなりやんちゃでした。でも、ロンドンの反対側までたどり着いて、そこで誰かに餌をもらっていたなんて、驚きです。彼女は素晴らしい子猫だったので、また会えるという希望を決して捨てませんでした。最高の幸せから最悪の幸せまで経験してきましたが、シャーロットと一緒に過ごした16日間は素晴らしかったです」と語った。