映画「フリーダ」などで知られるメキシコ出身のハリウッド女優サルマ・ハエック(58)は、フランス人の億万長者フランソワ・アンリ・ピノー氏(62)と結婚しているにもかかわらず、「ある程度のお金は自分で稼がなければ、というプレッシャーはある」と告白した。
ハエックは今週、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、「私にとって潤沢にお金があることの喜びは、お金について考えなくていいこと」と説明。「ところが、結局、みんなが私と話したがるのはお金のことばかり」と憤った。
ピノー氏は、グッチやサンローランなど複数の高級ブランドを擁するフランスの流通企業ケリングの最高経営責任者(CEO)。同社は、ルイ・ヴィトンやディーオールを傘下に持つLVMHや、カルティエやランセルなどのリシュモンと並び称されるファッション業界最大手の一つ。
ハエックはピノー氏と2009年に結婚したが、財産を別々にすることを選択。財産を分ける婚前契約もしていないことを明かした。米経済誌「フォーチュン」による2024年3月の「世界長者番付」でピノー氏は54位にランクインし、資産総額は316億ドル(約4兆8200億円)と推定される。
ジャーナル紙とのインタビューで、ハエックは、「経済的に自分のことは自分でまかなっている」とした上で、カネを稼ぐというプレッシャーはあるものの、「それを楽しんでいる。もっともっと稼ぎたい」と意欲を示した。ハエックは自身の名を冠した社会福祉財団を設立しており、DV被害者やメキシコの恵まれない子供たちを支援している。
そのハエックは2002年、「フリーダ」でメキシコの代表的画家フリーダ・カーロを演じ、メキシコ出身女優として初めて米アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。また、「デスペラード」(1995年)や続編「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」(03年)では、スペイン出身の俳優アントニオ・バンデラスと共演している。
近年は自身の映画製作会社を設立し、米人気ドラマ「アグリー・ベティ」の製作総指揮を務めるなど、プロディーサーとしても活発に活動している。
ハエックは、ハリウッドの大物プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタイン受刑者からセクシャルハラスメント被害を受けたとして最初に告発した女性の一人。