自民党(石破茂総裁)は1日、衆院選の大敗を受けて来週7日に党本部で衆参両院議員総会を開くことを所属議員たちに通知した。
衆院選で選挙前から56議席を減らし191議席となった自民党は、連立を組む公明党と合わせても過半数に届かなかったことで「少数与党」に転落した。
総会では石破首相をはじめ党役員が出席。衆院選の敗北を総括して特別国会の首相指名選挙に向けて党内の結束をはかりたい狙いがある。
どんな展開が予想されるのか。
同党参院議員は「石破総裁のあいさつからはじまり、今後の国会運営などについて話し合いが行われて意見交換の流れです」と説明。そのうえで「石破首相はわれわれから『自分のどこがダメだったのか』と聞いて『それでも私に協力してください』という趣旨のことを話すのではないか。ガス抜きの狙いがある。強烈な批判や怒号が飛び交うとも思う。党内をまとめられるのか正念場だ」と語った。
一方、石破首相は特別国会でキャスチングボートを握る玉木雄一郎代表が率いる国民民主党と政策協議で合意した。しかし、国会運営をめぐっては、まだまだ波乱要素が含まれている。
「法案を通すためには、その都度、政策ごとに野党側と協議しなければなりません。仮に国民民主を含めた野党側との折り合いがつかなくなり、不信任決議案を突きつけられた場合は、そこで〝アウト〟の可能性が十分あります」と永田町関係者は指摘した。