柔道女子52キロ級で2021年東京五輪金メダルの阿部詩(24=パーク24)が、4年後のロサンゼルス五輪に向けて雪辱を誓った。
世界に挑むアスリートや音楽家を表彰する「服部真二賞」の授賞式が1日、都内で行われ、阿部は服部真二賞を受賞。連覇を狙ったパリ五輪個人戦では、2回戦で金メダルを獲得したディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)に敗れた。それでも、混合団体で日本の銀メダルに貢献した。
過去には大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手らが同賞を受賞しており、阿部は「私自身お話をいただいた時はすごく驚いて、私でいいのかなという感じだった。過去に受賞された方も、今すごくご活躍されている方ばかりなので、まだまだこれから頑張らないといけない気持ちになりました」と笑みを浮かべた。
先月30日に女子63キロ級で五輪3大会連続出場の高市未来(コマツ)が現役引退を発表し、指導者に転身した。阿部は「私がすごく尊敬しているアスリートの方なので、寂しい部分もある。パリ五輪に一緒に行けたことが私にとっては財産でもある。(パリ)大会前のクロアチア合宿では、同部屋で楽しい時間も過ごせた。今後はコーチとかでいらっしゃると思うので、楽しくできたらなと思う」と高市をねぎらった。
また、女子代表の新監督には2004年アテネ五輪78キロ超級金メダルの塚田真希氏が就任。阿部は「(代表で)女性の監督は初めてなので未知な部分はあるけど、新鮮な部分もあると思うのでワクワクしている。(塚田監督と)信頼関係を築いて、いろんなことを相談しながらやっていきたい」。
その上で、4年後のリベンジに向けて「世界選手権とかでしっかり優勝して、ロス五輪で必ず金メダルを取りたい」と言葉に力を込めた。