嫌なムードを断ち切る――。日本シリーズで2勝3敗と後がなくなったソフトバンクは1日、敵地・横浜へと移動し、決戦に備えた。
シリーズは敵地で2連勝を飾り、本拠地・福岡に戻ってきたが、まさかの3連敗。一気に形勢を逆転され、王手をかけられた。
小久保裕紀監督(53)はこの日の移動日について言及。「あのままいったらちょっと嫌な感じですけど」と前置きをした上で「負けたら終わりの試合の中で、3連敗した後のこの移動日は吉と出ると思っています」ときっぱり。
2日の第6戦のマウンドに送り出すのはエース・有原航平投手(32)で、指揮官は「最悪最低を想定した中で有原とモイネロを残している。そうなった時のためにこの先発陣」と話し「有原にしっかりやってもらって、相手より1点多く取って勝つ!」と気合を入れた。
その右腕は移動前、みずほペイペイドームでダッシュやキャッチボールで最終調整。「準備はしていたので。僕は僕の仕事をしっかりするだけ。本当に頑張りたい」と冷静な表情の中にも闘志を燃やした。
この3試合、ホークス投手陣は効果的な一発を浴びて、相手に優位に試合を運ばれてきた。有原は「中軸はすごく当たりが出ている。その前に走者を置かないことが大事だと思うので、回の先頭打者をしっかり取れるようにしたい」と試合のポイントを語った。
負ければ終わりの大一番。エースの投球で逆王手をかける。