作家で日本維新の会参院議員の猪瀬直樹氏が1日、ABEMA TV「ABEMA Prime」に出演。同党の馬場伸幸代表を辛らつに批判した。
先の衆院選で、与党が過半数割れした中、維新が〝野党ひとり負け〟となった原因について聞かれた猪瀬氏は「何をしたいか分からないというのが、今回の維新のメッセージだったと思う。(国民民主の)玉木(雄一郎代表)さんはメッセージが『103万円の壁』と分かりやすかった。これはいろいろ本当は問題あるんだけども、とりあえずシンプルだった。馬場さんは何言ってるか分からなかった。これが問題」とバッサリ。
党内のガバナンスとして、東京と大阪で亀裂があるのでは?という指摘には「亀裂といううよりも、風通しが悪いわけよ。今の馬場体制は風通しが悪くなっている体制だから、ここで一新しないとだめ」と訴えた。
風通しの悪さの原因について尋ねられた猪瀬氏は「馬場体制というのは、ちょっと共産党みたいな雰囲気を作ったと思うね。つまり上意下達みたいなものを作っていってる」と分析。
さらに馬場氏は政策に対する深掘りも欠けていたとし「なぜかと言うと、馬場さんは別に大阪都構想とか、大阪の改革をやっていた立場じゃないんですね。堺市のほうですから。だから構造改革に対する認識がないんじゃないかと。構造改革の政党である日本維新の会は代表を変えないとダメだろうなということにたどり着いたということです。選挙に負けた結果」と切り捨てた。
また馬場氏は衆院選の敗北を認めていなかったといい「『広島と福岡と京都と滋賀で小選挙区で勝ったじゃないか』と言うから、それはそこの選挙区は立憲がいなかったり、京都は前原(誠司)さんたちで、滋賀もそう。そこで『勝った』ということをまだ弁明するから。ちゃんと敗北を認めないと次に行かない。ようやく昨日ぐらいから敗北をやや認めてきた」と厳しい表情で語っていた。
猪瀬氏は自身の「X」(旧ツイッター)でも「代表の即辞任、そうでないと代表選がいつになるかわからない」と、馬場氏の即時辞任を求めていた。