DDTのKO―D無差別級王座を持つ〝バカサバイバー〟こと青木真也(41)が、クリス・ブルックス(33)とのV4戦(4日、東京・ひがしんアリーナ)に向けて言いたい放題だ。
8月に上野勇希を破り、同王座を初戴冠。これまで遠藤哲哉、HARASHIMA、勝俣瞬馬を下してきた。V3直後に登場したクリスから「青木さん、アナタ今、DDTで一番強いです。DDTに愛があると思います。ですけど、DDTが一番好きなのは、このバカ外国人です」と挑戦を表明され、2人のタイトルマッチが決まった。
この表明について青木は「クリスは何であんなに日本語がうまいんだよ。黒幕がいるんじゃないか?」と声をしゃがれさせる。
その上で「俺に愛を語るかよって。こっちがどれだけねじ曲がった愛か分かってるのか? ねじ曲がった愛が、まっとうな愛に負けるわけがないんだ。クリスは日本のプロレスとDDTを愛しているみたいだけど、俺も同じように愛してるよ」と熱弁を振るった。
簡単にベルトを手放せない理由もある。一つは愛着だ。「ベルトを取ってから試合を重ねるごとに成長しているのを実感してるからね」。V2、3戦ではフルネルソンで押さえ込み3カウントを奪うなど、新境地を切り開いてきた。
こうした状況を「しょっぱいのが売りだったのに、気づいたら評判が良くなってきてるんだ…。毎回テーマのある試合をして、KO-D王者として爪痕を残せている自負もあるよ。ワンチャン、プロレス大賞も視野に入るんじゃないか…?」と言い、メガネを光らせた。
さらに年末に向け「12月にONE(チャンピオンシップ)でグラップリングの試合が決まったんだ」と報告。わざとらしく頭を抱えながら「まさか、GLEATより先にONEの試合が決まると思わなかった。これはもしかしたらルンピニースタジアムで、リデットUWFのタイトルマッチを組もうという黒幕の思惑があるんじゃないか…」とよく分からない疑念を口にする。
そして「とにかく俺は現KO-D無差別級王者としてONEのリングに上がりたいんだ。そのためにもクリスには負けられない」と意気込んだ。
最後は「それはそれとして、UWFといえば中嶋勝彦は最近、あんまり話題になってないじゃないか。勢いで言えば、MICHIKOに押されっぱなしだ。このままじゃあ、GLEATはMICHIKOに乗っ取られかねないぞ。カツを入れるために、俺が中嶋勝彦とやらなきゃいけなくなるんじゃないか!?」と意味不明なことを口走ると、有楽町方面に自転車で走り去った。