米スポーツサイトのアスレチックは1日(日本時間2日)、「キース・ロー(記者)の大リーグFAトップ50」というタイトルの特集記事を掲載し、千葉ロッテの佐々木朗希投手(22)が6位、アストロズからFA菊池雄星投手(33)が16位、巨人の菅野智之投手(35)が31位に入った。
かつてブルージェイズでGM補佐を務めた経験をもつロー氏は佐々木について「この冬、実際にポスティングされるかどうか様子をみよう」とした上で、「とんでもない才能があり、それに見合った結果も残している」と評価した一方、シーズン投球回数が「2022年の129回が最高で、先発ナンバー1クラスの投手ではあるが、エースや先発2番手クラスの投手に期待されるイニング数には達していない」ことと、これまでの故障歴に懸念を示した。そして佐々木の獲得を目指す球団は、「大リーグのエースとしてではなく、有望株を買うかのように、上限を基準にした投資を行うだろう」と見解を述べた。
16位の菊池についてはアストロズで「10試合に先発し防御率2.70とキャリア最高の成績を残した」ことを評価したが、「打者からみた評価は低い。なぜなら、彼はストレートと両方の(曲がる)変化球で多くのハードコンタクトを与えているからだ。スライダーもカーブもスピン量が少なく、切れも少ない。彼は(ストライク)ゾーンを突き、守備に少し頼ることで生き残らなければならない」と厳しい指摘も。だが、「2024年にはキャリアで最も低い与四球率をマークしている。(中略)彼の耐久性を考えれば、先発5番手としてあと数年は活躍できるはずだ」と、離脱することがない菊池の鉄腕に期待を寄せた。
31位の菅野については「球種はほとんどが平均的か二流程度」としたが「信じられないほど素晴らしいコマンドとコントロールが全てを支えている。もしピュアな能力以上の球種を持つ投手に賭けるのならこの男だ」。その理由として挙げたのが「四球を出さない。(今季)NPBでの与四球率は2.6%、昨季は4.8%で、ハードコンタクトを抑えるために自分の(投球)スポットを十分に突く」菅野の投球スタイルだ。だが、「少なくとも日本ではそれが上手くいっていた。でも、大リーグの打線はもっと強力だ」と、もっともな意見を述べた。
ランキングの1位はヤンキースからFAフアン・ソトで、2位はブルワーズからFAウィリー・アダメス、3位はオリオールズからFAコービン・バーンズ、4位はブレーブスからFAマックス・フリード、5位はアストロズからFAアレックス・ブレグマンと続いた。