ルヴァンカップ決勝は2日、東京・国立競技場で行われ、名古屋が初タイルを狙う新潟に3―3で迎えたPK戦(5―4)の末に3年ぶり2度目の優勝を飾った。
FW永井謙佑が2得点をマークした。まずは前半31分、相手GK阿部航斗のつなぎにいくパスをペナルティーエリア手前でかっさらってシュートを決めて先制点。さらに同42分、ボールがつながり、最後はペナルティーエリア内で再び永井がネットを揺らした。
しかし2―0の後半26分に1点を返され、後半アディショナルタイムにMF中山克広が痛恨のPK献上。これをファウルを受けたFW小見洋太に決められて延長戦に突入してしまう。その中山が延長前半3分、ペナルティーエリア内右でFW山岸祐也のパスに反応し、シュートを決めてみせた。汚名返上のゴールに雄たけびを上げた。
それでも延長後半6分に小見のゴールで3―3にされてしまい、決着はPK戦にもつれ込んだ。名古屋は、今季限りで退団するGKランゲラックを含め5人が決め、新潟は2人目のFW長倉幹樹がゴール右に外してしまった。勝負が決まると、名古屋イレブンは喜びを爆発させた。
2得点の永井は「みんなで勝ち取ったタイトル。フルスロットルで体力が持つところまでやった」。プロキャリアをスタートさせた名古屋にタイトルをもたらしたことには「やっと恩返しできた。もっと活躍できるように頑張りたい」と決意を新たにした。MVPに輝いたランゲラックは「これ以上のうれしさはない」と喜びを語った。