元財務省官僚で経済学者の高橋洋一氏が2日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演。与党の過半数割れで政界のキャストボードを握った国民民主党・玉木雄一郎代表の経済政策について解説した。
国民民主が自民に実現を求めるのは、所得税の課税ラインを引き上げる「年収103万円の壁」対策や、ガソリン税の軽減、消費税の引き下げなどだ。
この施策への自民の反応について政治ジャーナリストの青山和弘氏は「自民党も103万円の壁も一気に178万円までしてしまうと7・8兆もかかるので、所得の大きい人のところをカットするとか、あとは金額を150万にするとか。消費税に関してはいったん下げると上げることができなくなっちゃうという恐怖が自民党内にある」とレポートした。
しかし高橋氏は「自民党が何かしゃべるときは財務省が裏でしゃべってそれを口パクしてるだけだから。玉木さんは(元)財務省だから、絶対に全員論破できますよ。私はよく知ってるから、多分自民党の人かなわないと思う」ときっぱり。
続けて「7・8兆円かかって大変だというのだったら、外為の話、彼よく知ってるから。外国為替といって日本の方がドルを持っている。それでものすごい儲かってるんですよ。これが50兆円ぐらいあるからね。これをちょこちょこ使えば簡単にできちゃう。含み益をとるだけだから、別に大した話じゃない」と説明し「そういうふうな財政の話は彼(玉木氏)はよく知ってます」と証言した。
消費税についても「税率なんて結構簡単で、他の国はよく上げ下げしてます、で終わりなの。これくらいの話。それを財務省はあまり言わないで、レクするわけ」と主張した。
また京都大学大学院教授の藤井聡氏は「ただおそらく、財務省はこれを飲まざるを得ないから飲んだとしたら、必ず彼らは石破さんにステルス増税をいっぱい仕込んで、人が気づかんところで増税して辻褄合わせようとすると思います。それには警戒しないといけない」と警鐘を鳴らしていた。