ワールドシリーズ(WS)を4年ぶりに制覇したドジャースの優勝パレードが1日(日本時間2日)、ロサンゼルス市内で行われたが、約22万5000人の大観衆が世界一の歓喜に沸く中で、水を差す出来事が起きてしまった。
パレードの最中にドジャースファンの男性が、建物の3階から転落し、入院して生死をさまよっているという。ニューヨーク・ポスト紙(電子版)によると、身元不明の男性は「落書き関連の活動」に従事しており、午後1時半ごろ、パレードのゴール地点から4ブロック離れた8番街とフラワー・ストリートの交差点にある駐車場3階まで上がっていた。
ロサンゼルス市警は同紙に、建物の側面に落書きをしていた男性は落下し、通りを挟んだ下の道路にいた「敵対的な群衆」に激突したと語ったという。
騒々しいファンが交差点を占拠していたため、ロサンゼルス市警察は「複数の手段」を使ってそのエリアを一掃し、男性のもとまで何とかたどり着いた。救急隊が到着し「救命措置」を開始する前に、すでに2人の通行人が血まみれの男性の手当てをしていたという。
ロサンゼルス消防局は重体となった男性を、地元の病院に緊急搬送。群衆からの逮捕者は報告されていない。男性が回復することを祈るばかりだ。