全日本大学駅伝(3日、愛知・熱田神宮西門前~三重・伊勢神宮内宮宇治橋前、8区間106・8キロ)で、青学大の太田蒼生(4年)が〝お祭り男〟ぶりを発揮した。
6年ぶり3度目の優勝を目指す青学大が2区の鶴川正也(4年)で先頭に立つと、後続のランナーもトップをキープする。出雲駅伝覇者の国学院大も5区の野中恒亨(2年)が青学大との差を詰めると、6区の山本歩夢(4年)が区間新記録となる36分47秒(速報値)をマークし、7区終了時点で青学大と国学院大の差は4秒にまで縮まった。
国学院大の7区は出雲駅伝でアンカー対決を制した平林清澄(4年)。前田康弘監督も「仕上がりは抜群にいい。出雲の時よりも仕上がっている」と手応えを口にしていたが、太田は序盤から平林を上回るペースで3キロ過ぎ段階で差を13秒に広げた。15キロ手前で並ばれるも、15・5キロ付近で仕掛ける。最後にはサングラスを外してペースアップ。平林との差を4秒にして、最終8区にタスキをつないだ。
青学大の原晋監督が7区の序盤に「ゾーンに入ると爆発する。太田劇場が始まった」と話していた中で、実力を遺憾なく発揮。この激走にファンからは「太田くん、すごすぎる!!平林くんと渡り合ったのすごいよー」「太田くんやっぱり強いなぁ」「平林の大本気を上回る太田蒼生すげえ…」「太田蒼生って本当に唯一無二のランナーだなぁ」などの声が上がっている。