男子２０キロ競歩で東京五輪銀メダルの池田向希（旭化成）のドーピング疑惑について、日本陸連側が見解を公表した。
世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット（ＡＩＵ）」は１日、池田に対してドーピング違反の疑いで暫定的な資格停止処分を下したと公表。旭化成によると、禁止物質は検出されてはいないものの、６月～８月にかけての血液検査値から「血液ドーピング」の疑いがあるとの判定を受けたという。池田側は７月にＡＩＵに弁明書を提出したが、処分を科されることになった。
そんな中で日本陸連は３日に「本連盟は、今後池田選手がＡＩＵへの暫定的資格停止処分の取り消しを求める申し立てにおいて認められた権利を行使するための手続きを、競技団体として支援してまいります」と声明を発表。その上で「本連盟は、スポーツ界におけるドーピングを撲滅するための活動を全面的に支持するとともに、クリーンで公正なスポーツを守るために関連機関と連携のうえ、アンチ・ドーピング活動を引き続き積極的に実施してまいります」とコメントした。
池田は２日に旭化成を通じ「今回、全く身に覚えのない理由で今後の試合に出場できないかもしれない状況となり、大変困惑しております」などと心境を明かしていた。