ドミニカ共和国生まれの鳴尾育ち。令和の火の玉男はここにいた――。
阪神、ホセ・ベタンセス投手(25)が3日の阪神秋季安芸キャンプ・紅白戦(6イニング制)に紅組の4番手として救援登板。最速161キロの剛速球を披露し、存在感をアピールした。
打者4人を相手に左飛、四球、死球、投ゴロ併殺打。1回無安打2四死球無失点と制球に課題はのぞかせたが、破格のスケール感を周囲に印象づけた。立ち上がりから150キロ台後半のスピードボールを連発し打者を圧倒。球数を重ねるごとに球速はグングンと上昇していった。藤川監督も「高知県であんなボールを投げる投手はいないでしょうね。〝安芸市最速〟かもしれない(笑い)。最後の(併殺を成立させた)二塁への送球にも成長を感じた」と笑みを浮かべた。
ドミニカ共和国で行った入団テストを経て、今年2月に阪神と育成契約を締結。フロントの一員(当時)として獲得にも関わっていた藤川監督は「地道にファームの投手コーチが日本の野球を教えてくれた」と手応え。支配下契約締結の可能性も「十分にある」と期待を込めた。