Infoseek 楽天

【DeNA】日本一に導いた三浦監督の柔軟性 「1番・桑原」でチームに勢いが出た

東スポWEB 2024年11月4日 5時1分

DeNAが3日の日本シリーズ第6戦(横浜)でソフトバンクを11―2で下し、悲願の日本一に輝いた。1998年以来26年ぶり3度目の日本一に、エースとして136勝をマークしたチームOBの遠藤一彦氏(本紙評論家)も喜び爆発。後輩たちの快挙に目を細め、興奮冷めやらぬ熱い胸の内を一気にさらけ出した。

【ここが違う・遠藤一彦】本当におめでとう。三浦監督以下、コーチ、選手、スタッフ、チーム全員の頑張りがあってたどりついた日本一だろう。

シリーズ前の私の予想は申し訳ないが、2勝4敗で敗れるというものだった。もちろん理由はあった。相手はパ・リーグを貯金42で圧勝したソフトバンク。さらに阪神とのCSファーストステージで左太もも裏肉離れを負ったエース・東克樹投手(28)の回復に、時間がかかると思っていた。

それが東が第3戦で復帰すると7回1失点とシリーズの流れを変える好投を見せた。これに奮起した第4戦のケイ、第5戦のジャクソンが無失点投球で続き3連勝につなげた。

今季の三浦監督は固定観念に縛られず柔軟性が感じられたが、それがシリーズでも発揮された。シーズン中、成績が安定せず固定できなかった1番に桑原を起用。これに攻守で応えたことで、チームに勢いが出た。

シーズンではオースティンが4月と7月に離脱するなど、なかなか4番を固定できずに9連敗も経験した。それでも指揮官が粘り強くチームのベストを求め続けた経験がシリーズで実った。

前回の1998年の日本一の時、私は二軍投手コーチだった。38年ぶりリーグ優勝を決めた10月8日の阪神戦(甲子園)の時は横浜スタジアムで行われたパブリックビューイングに田代富雄・現一軍打撃コーチと壇上に上がった。

そこにものすごい数のファンが集まったのを昨日の事のように覚えている。リーグ優勝から日本一まであの時は横浜の街を挙げて祝福ムード一色だった。三浦監督も重々、承知しているとは思うが、次はリーグ優勝からの日本一を目指してほしい。今回のポストシーズンでの投手力と打線がかみ合えばそれも十分に可能だろう。来季のDeNAの戦いが今から楽しみだ。(本紙評論家)

この記事の関連ニュース