ドラゴンゲート3日のエディオンアリーナ大阪第1競技場大会で、オープン・ザ・ドリームゲート王者YAMATO(43)がノアの拳王(39)を破り、3度目の防衛に成功した。
5月4日ノア両国大会の初一騎打ちでは敗れており、今度は拳王が団体最高峰王座を狙ってドラゲーマットに乗り込んできた。序盤からYAMATOは巧みな脚殺しで挑戦者を苦しめる。だが、得意のフットスタンプを連発されて逆襲をくらった。拳王とは意地をぶつけ合い、激しい打撃合戦を展開するも強烈なハイキック、ドラゴンスープレックスを浴びて大ダメージを負った。
それでも王者の執念が上だった。トドメのP.F.S(ダイビングフットスタンプ)をくらっても、3カウントを許さない。全知全能のフランケンシュタイナーで一気に逆襲に転じると、強烈な垂直落下式ブレーンバスターからギャラリア(変型ツームストーンドライバー)を発射した。これは拳王が気合で返すも、王者は奥の手のラグナロクでマットに叩きつけ、3カウントを奪った。
ベルトを守ったYAMATOは、マイクを握り「途中から、何が何だかわからなくなった。みなさんの声援だけが頼りだった」と、〝外敵〟との21分41秒の激闘を振り返った。拳王とのシングル戦戦績はこれで1勝1敗の五分に。当然、決着戦の3戦目を要求するかと思いきや「こいつと俺は水と油だ。一度、タッグを組んで、華々しく空中分解しようかい!」と、何とまさかのタッグ結成を呼びかけた。
あっけにとられた拳王だったが、これに応じずYAMATOの握手を拒否。さらに王者と胸を両手で付き合った。YAMATOは苦笑いで受け止め「今日は勝った俺が上から目線で言ってやるよ。拳王、ありがとうな!」とエールを送っていた。