近鉄などで活躍した元プロ野球選手の加藤哲郎氏が、3日夜に更新されたユーチューブチャンネル「佐野慈紀のピッカリーグ」に出演した。
近鉄時代の後輩である佐野慈紀氏が体調不良のため、加藤氏は代打で出演。加藤氏と言えば、1989年に行われた近鉄と巨人の日本シリーズ第3戦で勝利投手になり、日本一に王手をかけたが、試合後のコメントが「巨人はロッテより弱い」と話したと報じられたことが有名。近鉄は第4戦から4連敗して日本一を逃した。この件についてあらためて聞かれた加藤氏は「引退するまで巨人ファンだった」と衝撃発言した。
これに対し、「現役時代、巨人ファンだったんですか?」と聞かれると、加藤氏は「そうですよ。僕、だって背番号30番って、江川さんからの30番ですからね」。なんと憧れていた元巨人の江川卓氏が30番を付けていたため、自身も背番号30を付けたと明かした。
それだけに日本シリーズでの発言は、「僕はジャイアンツファンでしたから、別にジャイアンツが憎くてそんなこと言ってるわけじゃなくて、思ったまんましか言ってないわけで。まあ言ったら、今までやってきた対戦相手よりもたいしたことないなっていう話で」。さらに「要は思ったことしか言わないんで。思ってないことは頼まれても絶対言わないんで」と続けた。
現役時代はもちろん、引退後もジャイアンツファンだった加藤氏だが、「今は近鉄ファン」だという。その理由について「辞めた後に、近鉄の歴史に残る『10・19』という試合があって。『10・19』を見たんですよ。こんなすばらしいチームやったんやと思ってね。で、近鉄ファンになったんですよ」と明かした。
「10・19」とは1988年10月19日に川崎球場で行われたロッテ対近鉄のダブルヘッダーのこと。西武と優勝を争っていた近鉄はロッテに連勝すると優勝。1つでも引き分けか負けだと西武が優勝という状況で、近鉄は1戦目に勝利したが、2戦目は引き分けとなり優勝を逃した。
加藤氏は「見たことない人はぜひ見てほしい。こんなすごい、こんなすばらしい野球があったんだっていうことを見てほしい」と語った。