ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が4日、サウジアラビア・リヤドで同国最大のエンターテインメントイベント「リヤド・シーズン」とのスポンサー契約を締結した。
井上は2日深夜(日本時間3日)にプライベートジェットでリヤドの専用施設に到着。皇族(皇太子のいとこ)の自宅に招かれ食事でもてなされた。4日にはサウジアラビア娯楽総局トゥルキ・アル・シェイク長官のもとを訪れ、3日から続けた交渉で「リヤド・シーズン」とのスポンサー契約を締結。調印式後には同イベントのロゴの入ったTシャツを着て2ショット撮影に応じた。
同イベントのアンバサダーにも就任し、12月24日に行われるIBF&WBO同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)との防衛戦(東京・有明アリーナ)からトランクスのベルト部分に「リヤド・シーズン」のロゴをつけて試合を行う。
調印式後、トゥルキ長官は今回の契約について「2015年に日本とサウジアラビアは外交関係70周年を迎える。井上はオールタイムでベストの最高な選手。ともに歴史をつくるため井上選手にリヤド・シーズンのアンバサダーに就任してもらう契約を結んだ」「アンバサダーになってもらうことで、このリアドシーズンがいかに大きなイベントなのかを紹介していただきたい。井上選手にはデジタルアカウント、SNSなどを通じて様々なコマーシャル活動をしていただければ。また、私どももリアド・シーズンのコマーシャルも撮影していきたい」などと説明した。
さらに「ボクサーとしての期待? 来年、こちらのサウジアラビアでビッグファイトをすることだ」と同国でのビッグマッチ実現にも期待を寄せた。
井上は「キャリア後半に差し掛かってくる中で、モチベーションとなる契約ができた。非常に楽しみな契約だと捉えている。(同イベントは)限られた選手しかたどり着けない場所。誰しもが行けるステージではない」とした上で、同国での試合に関しても「今年は試合が決まっているし、来年どうなるかはわからないが、タイミングによってサウジアラビアで試合ができれば。日本でやってきたパフォーマンスを出して、その期待に応えやるだけ」と意欲を示した。