DDT4日の墨田区大会でKO―D無差別級王座戦が行われ、クリス・ブルックス(33)が青木真也(41)を破りベルト奪取に成功した。
昨年11月に上野勇希に敗れ同王座から陥落したクリスは1年ぶりの返り咲きを狙い、ゴングと共にドロップキックを放って先手をとることに成功。場外戦になだれ込んでダメージを与え、反撃を試みる青木の蹴りを鉄柱に誤爆させるなどした。だがリングに戻ると青木にネルソンで首を制され、押さえ込みを狙われる。だがこれにも応戦し一進一退の攻防を繰り広げた。
途中、青木からまさかの雪崩式フランケンシュタイナーやトペ・スイシーダなどを受ける場面もあったが、場外でテーブルクラッシュ式パイルドライバーを決めるなど一歩も引かず。終盤、強烈な蒼魔刀で打ち抜いて大ダメージを与えると、粘る青木をオクトパスストレッチで捕獲してギブアップを奪った。
試合後、青木と握手を交わしたクリスは「青木さん、ありがとう…、だけじゃない。愛してる。ありがとうございました」と感謝の弁だ。さらに今林久弥GMから12月28日の両国国技館大会でのV1戦開催を告げられるた。するとそこに「ダムネーションT.A」を率いる佐々木大輔が登場。「お前、最近よく愛とか恋とか夢とかいってるけどな、そんなもん、クソくらえだ。このリングにそんなものは必要ない。俺がそのベルトを取って、このDDTのリングをめちゃくちゃなDDTに戻してやる」と宣戦布告を受ける。これをクリスが受諾し、年末の決戦が決定した。
一方、3か月で王座陥落となった青木は「完敗です」と認めつつ「短い期間だったけど防衛戦をして完走して、誇りに思います。クリスが強かった。立派なチャンピオンだと思います」と声をしゃがれさせる。最後に敗因を問われると「昨日福岡に仕事に行ったら控室がなかったんだ。それで首に来たよ。それじゃないかな」と意味不明なことを口走り、錦糸町の夕焼けを背に自転車で走り去った。