ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が4日、サウジアラビア・リヤドで同国最大のエンターテインメントイベント「リヤド・シーズン」とのスポンサー契約を締結。サウジアラビア娯楽総局トゥルキ・アラルシク長官と調印式を行った。
この動きを各国のメディアも続々と報道。英専門メディア「BOXING NEWS」は、「この合意は必ずしも日本のスーパースターが、サウジアラビアで戦うことを保証するものではない」と前置きした上で、「アラルシクは間違いなく、井上をサウジアラビアに連れて行き、そこで戦ったオレクサンドル・ウシク、タイソン・フューリー、アンソニー・ジョシュアらスター選手のリストに彼を加えるために全力を尽くすだろう」とモンスター招致の可能性を報じた。
さらに「井上の次の試合は東京でクリスマスイブにオーストラリアのサム・グッドマンと対戦する。この天才(井上)が無敗の王座を守れば、フェザー級に階級を上げるかもしれない」と井上の今後を予測。WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)の名前を挙げ、「ボールはリヤド・シーズンやアラルシクと提携している(英大手プロモーションの)クイーンズベリーによって、プロモートされている。点と点をつなげると、2025年にボールと井上の戦いが実現するかもしれない」とビッグマッチに期待した。
イタリアメディア「The Shield Of Sports」も、今回の契約締結を報じた上で「12月24日に東京でサム・グッドマンとベルトを防衛する予定のスーパーバンタム級王者は、新たな決意を守るために愛する故郷を離れ、リヤドで戦わなければならないのは明らかだ。さらに、おそらくファンが望む通り世界レベルの相手と対戦するためには、遅かれ早かれ、これまでちゅうちょしていたフェザー級への階級アップを求められることになるだろう」と伝えている。