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【巨人】セ連覇とCSリベンジの原動力は浅野翔吾らヤングGにすり込まれた〝桑田イズム〟

東スポWEB 2024年11月5日 5時4分

若きG戦士の中に宿った〝桑田イズム〟は来季リーグ連覇とリベンジを果たす基盤となるか。3日に行われた日本シリーズ第6戦(横浜)ではDeNAがソフトバンクを11―2と大差で下し、26年ぶりの日本一に輝いた。一方の巨人はCSファイナルステージでセ3位通過のDeNAと対峙したものの、下克上される屈辱を味わった。

阿部監督ら首脳陣、そして選手たちも、当然ながら自分たちが不在の日本シリーズに複雑な思いを抱いていたようだ。秋季練習中にジャイアンツ球場を訪れていたある選手は「『やっぱりこの舞台に立って(試合を)やりたいな』っていう思いが強かったので、来年こそはっていう思いで練習をしています」と悔しさをあらわに闘志を燃やしていた。

それでも今季、巨人が4年ぶり39度目のリーグ制覇を成し遂げた事実は変わらない。特にシーズン後半とCSファイナルステージでは、浅野翔吾外野手(19)や中山礼都内野手(22)、萩尾匡也外野手(23)ら「ヤングG」の活躍が一層光った。その裏側で個々の面々に生かされていたのが、桑田真澄二軍監督(56)の教えである〝桑田イズム〟だ。

今季一軍で40試合に出場した浅野は4月から8月までファームで過ごした。「(桑田)監督はチャレンジした上で失敗しても怒ったりしませんでした。『ファームは失敗するところだから』って。監督や首脳陣が言ってくださったおかげでガツガツいけました」と明かすと「ミスしても怒らないですけど元気出さずにしょんぼりしていたら怒られるんで。最低でも『声を出すこと』はみんなファームでやってたことなんで。それは一軍に上がっても自然とできました」と振り返る。他のヤングGも同様の見解を抱いている様子だ。

ファームで力をつけた若武者たちの礎(いしずえ)は一軍の舞台でも大きな武器となっていることは間違いない。来季に向けて巻き返しを図るためにも〝桑田イズム〟の「チャレンジ力」がキーポイントとなる。

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