国民民主党の玉木雄一郎代表は5日、国会内で立憲民主党の野田佳彦代表と会談。今後、国会における両党の連携などについて協議した。
両代表の会談は30分にわたって行われ〝政治とカネ〟の問題について政策活動費の廃止など、政治資金規正法の再改正などを年内に決着できるよう連携していく方針で一致した。
玉木氏が先の衆院選で訴えた年収103万円を超えると所得税が発生する「103万円の壁」の見直しは、野田氏から協力する意向が伝えられたという。
「〝103万円の壁〟、我われが主張していますけども、こういった年収の壁については(野田氏から)立憲からしても協力する話がありました。それは『ぜひ協力していただきたい』と応じた。ただ、わが党の政策に関してネット上で反対意見を熱心に発信されている方(立憲議員)がいるので、もしご協力していただけるのであれば、党内の意思をはかっていただきたいと合わせてこちらからお願いしました」と玉木氏は明かした。
年収の壁をめぐっては立憲内から106万円や130万円といった〝社会保険の壁〟を重視した発言があった。
玉木氏は「我々は103万円の壁について今回、正面から問い、そして実は多くの方がそこで就労調整をしていたという事実も明らかになった」とした上で「国民民主党が言わないと、どの政党もこれを取り上げなかったし、問題はないと決めつけていた。ただ、学生の声を聞くと、これが依然として大きな壁だということです。やっぱり国民の声から生まれた政策なので国民民主党が主導してしっかりと進めたい。自民党にも求めるが、立憲にもご協力いただけるのであれば協力をいただきたい。まずは政調会長同士で話してもらいたい」と語った。