日本共産党の小池晃書記局長は5日に国会内で開いた会見で、石破茂首相が先の衆院選で落選した閣僚2人に対する後任選びについて言及した。
石破首相は来週11日に招集される見通しの特別国会で、首班指名選挙で首相に選出された場合、落選して議席を失った牧原秀樹法相、小里泰弘農水相を交代させ、第2次石破内閣を発足させたい意向だ。
現時点で牧原氏の後任の法相には、自民党・志公会(麻生派)の鈴木馨祐氏、小里氏の後任には同党・江藤拓氏をそれぞれ起用する方向で調整が進められている。
小池氏は石破首相の閣僚人事プランに「ちょっと閣僚を入れ替えて済まそうという態度は、極めて安易なやり方だと言わざるを得ない」と批判した上で〝ポスト法相〟の鈴木氏に関してこう語った。
「人物的に言うと、鈴木馨祐氏ですね。この人を法務大臣にすることを言うと、裏金を指摘された人物です。『しんぶん赤旗』日曜版の5月26日付で裏金疑惑が指摘されました。5月24日の衆院予算委員会で(共産党の)塩川鉄也氏が裏金の指摘を行いました。合計で282万円。これは『訂正しました』ということで開き直ったわけです。やっぱり、明確に裏金議員だった人物をこともあろうに法務大臣にすえる、これは許されないだろうという点です」
鈴木氏が石破内閣の新しい閣僚としてふさわしくない理由はなにか。
小池氏は「自民党政治規制法改正案の提出者。今回の自民党の規制案は『〝ザル法〟だ』という指摘が相次いでいる。自民党の当選者の中でも『不十分だ』という方が多数います。〝ザルも呆れるザル法〟を作った人物を法務大臣にする、しかも裏金が指摘されている。『石破さん、どういう基準で閣僚にしようとしているのか』と問われると思うし、国会が始まれば当然、追及しなければいけないと思います」と語った。