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【バスケット】続投のホーバス監督 2028年ロス五輪まで前途多難か…深刻な八村、河村らの招集問題

東スポWEB 2024年11月6日 5時9分

2028年ロサンゼルス五輪を目指す第2次ホーバスジャパンは前途多難か――。バスケットボール男子日本代表を再び指揮することが決まったトム・ホーバス監督(57)が5日、都内で続投会見を行った。4年後の大舞台へ向けて躍進を誓った指揮官だが、今後は米プロバスケットボールNBAの所属選手が増えることが予想され〝招集問題〟に頭を悩ませることになりそうだ。

今夏のパリ五輪で日本は1次リーグ3連敗で敗退したが、開催国の強豪フランスを相手に大金星まであと一歩の激闘を見せるなど、フィーバーを巻き起こした。

大会後、日本バスケットボール協会からの続投オファーに対して、熟慮の末に受諾を決断。この日、会見したホーバス監督は「ロサンゼルス五輪の出場権を獲得し、ベスト8に入りたい」と高らかに目標を宣言した。続投については迷いもあったことを明かしつつも、五輪代表メンバーらとの意見交換や、協会のサポート体制も後押しになって第2次政権がスタートすることになった。

今後は21日に行われる25年アジアカップ(サウジアラビア)予選のモンゴル戦(宇都宮)から再始動するホーバスジャパン。ただ、今後の道のりは非常に険しい。バスケットボール選手のマネジメントも担当する関係者はこう指摘する。「これからNBAに挑戦する選手も増えていく流れになっているが、そうした選手が増えると代表の招集が難しくなってくるのではないか」

最終目標であるロサンゼルス五輪に到達するためには、27年カタールW杯に出場し、アジア最上位となる必要がある。そのW杯出場のためには、来年11月から始まるW杯予選に出場しなければならず、W杯予選の出場権をかけてアジアカップ予選を戦うことになる。だが、これら各予選には八村塁(レイカーズ)や河村勇輝(グリズリーズ)、富永啓生(ペイサーズ傘下マッドアンツ)といった海外組は基本的に招集できない。W杯すらもチーム事情で招集を見送るケースもあるほどだ。

日本代表の国内組にはパリ五輪で活躍したジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)など世界から注目を集める選手も多く、今夏に河村や富永がNBA挑戦へ踏み出したように、今後は日本から海を渡るケースも続くことが予想される。そうなると、激戦必至の予選で招集できる選手が手薄になる懸念が出てくるのだ。

ホーバスジャパンはイバラの道を切り開いて、本場米国の大舞台に立つことができるか。

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