新日本プロレスは６日、来年１月４日東京ドーム大会の主要対戦カードを発表。ＩＷＧＰ世界ヘビー級王者のザック・セイバーＪｒ．（３７）が海野翔太（２７）とＶ３戦を行うことが決定した。
ザックは４日大阪大会でＮＥＶＥＲ無差別級王者の鷹木信悟の挑戦を退け３度目の防衛に成功。直後のリング上で、同大会でＳＡＮＡＤＡとのシングル戦を制した海野、そして米国・ＡＥＷのリコシェから挑戦表明を受けていた。
そしてこの日、年間最大興行１・４ドームで海野の挑戦が正式決定。海野は１０月両国、４日の大阪と２度の挑戦表明時にいずれも会場からブーイングを浴びている。
「実績だ、結果だ、東京ドームのメインのカードが弱いとか、心の底でふざけんなと思ってますよ。オカダ（カズチカ）さんがいなくなって（ウィル）オスプレイがいなくなってタマ（トンガ）さんがいなくなって…、これから新日本プロレス、若い選手が引っ張っていかなきゃダメでしょう。５年後、１０年後、実績がある、結果がある、メインに立ってる選手だけで回してて、未来もクソもないでしょう。このままブーイングやプレッシャーにつぶされて終わるのか、はたまた自分の信じた道をしっかり貫いて戦っていくのか、しっかり海野翔太に注目してください」と決意を明かした。
一方で迎え撃つザックは「今回の対戦にあたって、海野が挑戦者になることに疑問を持っている人もいるかもしれないが、自分には一切なかった。海野翔太という名前は新日本の未来であり、いずれは団体を率いることになると思うが、彼が王者になるのは次の東京ドームではない。新世代に時代を委ねるのは、今ではない」とキッパリ。
また翌５日の「レッスルダイナスティ」ではリコシェとのスペシャルシングルマッチが決まったが「海野選手に勝つことができたら、タイトルマッチになる」と２夜連続の防衛を予告した。「俺は新日本プロレスという会社が地球最高の会社であることを証明する。新日本から離れた人たちもたくさんいるが、若手の台頭もあった。彼らを引きあげる俺の役割。いつか海野が王者になるための手ほどきをしてあげようと思っている」と最後まで余裕の表情を崩さなかった。
これを受けて海野は１・５ドームでの希望対戦相手として「ジョン・モクスリーですね。ただ単に彼のやり方が気に入らない。戦って確かめたいなというのがあります」と豪語。「（ドームのメインに）選ばれたっていう自信を持つと同時に、プレッシャーや責任を持って挑みたい。手ほどきするとかナメられてますけど、全部ひっくり返してやる」と誓っていた。