J3大宮の全株式を取得して買収したオーストリアの大手飲料メーカー「レッドブル」が6日に都内で会見を開催し、チームの運営や強化など今後の方針について説明した。
レッドブルは10月1日に大宮の全株式を取得。サッカー部門ではオーストリア、ドイツ、ブラジルに続き、日本で4か国目の参入を果たした。
オリバー・ミンツラフCEOは「日本というのは、すばらしいスポーツの国だと思う。非常に重要な場所だ。埼玉という場所もスポーツに力を入れている。大宮というチームは〝眠れる巨人〟といっていいほど大きなポテンシャルを見た」と日本進出クラブとして大宮を選んだ理由を説明した。
世界的グループであるレッドブルのもとでビッグクラブ化にも期待がかかり、そうなると本拠地NACK5スタジアムは収容が約1万5000人と手狭だけに〝新スタジアム〟問題も議論が予想される。
ミンツラフCEOは「素晴らしいスタジアムで雰囲気もとてもいいと思う。アルディージャが昇格を決めた時の試合も見てそう思った。レッドブルは、一歩一歩進んでチームを作り上げていくことで知られている。今回私たちは、RB大宮アルディージャを上に上にと導いていきたいが、それには時間がかかる。そして段階を踏まなくてはならない。今のスタジアムだが、J1に昇格した場合はJ1のスタジアム基準があるから、それに合わせる必要がある。ただ、今新しいスタジアムをすぐにということはありません」と現時点で新スタジアムの構想は否定した。
ただ、将来的には含みをもたせ「一歩一歩の段階の中に取り込まれることになると思う。もし新しいスタジアムをということになったら、埼玉県にとっても、あの場所そのものをどのように発展させていくかが大きな課題だと思うので、そういったことも話し合いをして決めていくことになると思う」と語った。
同じさいたま市のライバルであるJ1浦和が本拠とする埼玉スタジアムに匹敵するような〝レッドブルスタジアム〟ができるのか。今後の動向が気になるところだ。