ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)の〝巨額契約〟を巡って、専門家が異議を唱えた。
井上は4日にサウジアラビア・リヤドで同国最大のエンターテインメントイベント「リヤド・シーズン」とのスポンサー契約を締結。その総額は「リヤド・シーズン」側から〝推定30億円〟とリリースされ、各国のメディアでもその金額が報じられている。そうした中、英専門サイト「BLOODY KNOCKOUT」は「1900万ドルはおかしい…ティモシー・ブラッドリー氏が井上尚弥のリヤド・シーズン契約に関する〝虚偽報道〟に疑問」と題する記事を掲載した。
「井上はリヤド・シーズンのブランドを代表するだけでなく、最終的には中東で戦うことも期待される。この合意の全容は不明であるにもかかわらず、いくつかのメディアはすでに、この契約が1900万ドル(約30億円)という驚異的な金額に上ると報じている。しかし、殿堂入りファイターであり、ボクシング事情に詳しいESPN(解説者)のティモシー・ブラッドリー氏は、これらの報道は確かに誤解を招くものであると明言した」
その上で、元世界2階級制覇王者のブラッドリー氏が米「PROBOX TV」に出演した際の発言を引用。「1900万ドルなんてバカげている。その数字は完全に間違っているということを、今すぐみんなに知らせておく」「私はインサイダーだから信じてほしい。それは完全なウソだ。(実際は)そんなに大金じゃない。正確な金額を言うつもりはないけど…1900万ドルなんてクレイジーだ」と語ったこと伝えた。
真偽のほどは別にして、モンスターの契約金額が議論の対象になること自体が、世界的注目度の高さの表れと言えそうだ。