米国の電気自動車メーカー「テスラ」のCEO、イーロン・マスク氏が6日、自身の「X」(旧ツイッター)を更新。これまで支持を続けてきたドナルド・トランプ前大統領が米大統領選で勝利することが確実になり「未来はすばらしいものになる」などご機嫌なポストを連続投稿した。
マスク氏は先月、激戦州の有権者に毎日1人ずつ100万ドル(約1億5000万円)を送るキャンペーンを始め、物議を醸した。激戦州のひとつ、ペンシルベニア州ではこれが違法な宝くじで州法に違反するのではないかと地方検察が差し止めを求めたが裁判所は認めなかった。
女性初の大統領を目指した民主党のカマハ・ハリス副大統領との接戦予想を多くの米メディアが報じてきたものの、開票が進むと徐々にトランプ氏が優勢に…。すると、マスク氏は「You are the media now(あなたたちがメディアだ)」とXユーザーを称賛。米国では主要メディアに対する信頼度が下がっているという報道もあり、痛烈な皮肉とみられる。またロケットが飛び立つ画像には「未来はすばらしいものになるだろう」と喜びをつづった。
マスク氏は2022年10月にツイッター社(現X)を買収すると、21年に起きた米連邦議会襲撃事件をあおったとして凍結されていたトランプ氏のアカウントを復活させたことでも知られる。今回の大統領選でも自らの知名度と資金力を駆使してトランプ氏を後押し。
一方、トランプ氏は政策として電気自動車への補助金廃止やパリ協定からの再離脱などを主張し、脱炭素化をかかげる「テスラ」とはかなり意見を異にする部分もあるが、果たして2人の蜜月はいつまで続くのか――。