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【競泳】倉沢利彰氏が競泳委員長代行に就任 金子専務理事は「選手、コーチとして五輪代表の経験値」に期待

東スポWEB 2024年11月6日 21時29分

〝競泳ニッポン〟の再建はなるか。日本水泳連盟は6日、倉沢利彰氏(48)が競泳委員長代行に就任したことを発表した。

パリ五輪では男子200&400メートル個人メドレーで元世界王者の瀬戸大也(CHARIS&Co.)など、表彰台入りを期待された選手が相次いで敗退。メダルは男子400メートル個人メドレーで2位に入った松下知之(東洋大)の1個のみで、21世紀以降ではワーストの数字と〝惨敗〟に終わった。

その大会後の9月末に、梅原孝之競泳委員長が来年6月の任期を前に退任。この日、水連の常務理事会が都内で開かれ、梅原氏の残任期間の6月30日まで倉沢氏が委員長代行を務めることが承認された。

報道陣からの取材に応じた金子日出澄専務理事(64)は、倉沢氏の就任理由について「一つはこれから次の世代のコーチの育成という観点が大きい。彼は選手としてもコーチとしても五輪の代表経験がある。その経験値を生かしたい」と説明。倉沢氏は現役時代に1992年バルセロナ五輪と96年アトランタ五輪に出場し、引退後は2008年の北京五輪と21年東京五輪で代表コーチを務めた。

その上で、金子専務理事は「今後は倉沢委員長代行を中心にして来年度の事業計画、2028年のロサンゼルス五輪に向けた強化体制、強化事業予算も含めて策定に入っていく。たとえば、日本代表にヘッドコーチを置くのか、置かないのか、置くのであればどういう体制にするのか、そういうことを含めて倉沢委員長を中心に決めていく」と今後の見通しを語った。

倉沢氏は「日本を代表する選手たちにとって『また来年もあのチームで戦いたい』と思ってもらえるような代表チームつくりを目指し、今後の競泳委員会をまとめていきたいと考えております」とコメントを発表した。

果たして、4年後に向けて山積する課題を解消できるのか。新委員長の手腕に注目が集まる。

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