ノア6日の後楽園大会で行われた「GHCヘビー級選手権次期挑戦者決定戦」で、杉浦貴(54)が丸藤正道(45)に勝って17日の愛知・ドルフィンズアリーナ大会での清宮海斗への挑戦権を手にした。
GHCヘビー級王者・清宮への挑戦権をかけ、GHCタッグ王者同士の対戦が実現。杉浦は序盤、左肩を集中攻撃され動きを鈍らせるなど苦しい立ち上がりになった。なんとか反撃に出て長滞空式の雪崩式ブレーンバスターなどを放つがなかなかペースをつかめず、不知火でたたきつけられとかと思えばパーフェクトキーロックで捕獲されるなどピンチが続いた。
それでも攻撃を耐えきるとリング中央で足を止めてビンタを打ち合ってからラリアートでなぎ倒し、五輪予選スラムで投げることに成功。さらにフロントネックロックで捕まえると、粘る丸藤を絞めあげて逆転のギブアップを奪った。挑戦に向けて杉浦は「ようやく決まった。スッキリした。これで堂々と挑戦できる」と腕をぶした。
またこの試合後、リングに上がった齋藤彰俊が引退試合の相手に丸藤正道を指名した。GHC戦の行われる17日の名古屋大会で引退する齋藤は「彼の背中に三沢さんを感じている。だから丸藤選手、ノアのリングを降りる最後の対戦相手になってもらいたい」とラブコール。これに丸藤も「俺にとって齋藤彰俊に対する気持ちは何も変わらないです。アナタが俺を最後の相手に指名してくれるなら、心してアナタに引導を渡します」と応じて対戦が決定した。