〝父親〟を倒して新たな歴史を刻む。ノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗(28)が、杉浦貴(54)を迎えてのV6戦(17日、愛知・ドルフィンズアリーナ)に向けて意気込みを語った。
5月にイホ・ドクトル・ワグナーJr.を破り、3度目の同王座戴冠を果たした。ここまで5度の防衛に成功。次の防衛戦では、6日の後楽園大会で行われた「次期挑戦者決定戦」で、丸藤正道を下した杉浦と対戦することになった。
その杉浦を清宮は「新弟子のころから目をかけていただいたんです。デビュー前からご飯に連れていってもらっていたし、デビュー後も杉浦軍で学ばせてもらった。成人式の日もシングルをやらせてもらった。自分の中では〝父親〟といえば杉浦さんです」と特別な存在だと語る。2018年の同王座初戴冠も、杉浦を破ってのものだった。
00年12月にデビューした杉浦に「ノアの歴史そのものですよね。王者として最多防衛記録(14回)も持っているので」と敬意を示す。それでも自身は現在、革命派ユニット「オールレべリオン」を率いるだけに「新しいノアとして突き進んで革命を起こしていくには、その〝ノアの歴史〟と向き合わないといけない。そして清宮海斗の時代をつくっていかないといけないと思います」と拳を握った。
歴史を超えるために記録も狙う。清宮は「杉浦さんを倒して記録を本格的に狙っていきたいです。ノアの強さの象徴を倒して最多防衛記録更新を狙っていきたいと思います」と宣言。団体の未来と歴史をかけた〝親子ゲンカ〟の行く末は…。