長期政権はまだまだ続きそうだ。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)が、3年契約最終年となる来季も指揮を執る可能性が高まった。
ロバーツ監督は2016年から指揮官に就任し、9年連続でポストシーズン(PS)に進出。今季は20年以来、着任後2度目となるワールドシリーズ(WS)優勝を成し遂げ、地元ロサンゼルスを歓喜に沸かせた。ただ、一方では球団の豊富な資金力をバックにしながらPSでは敗退し続け、今回のWS制覇は4年ぶり。そのため今シーズン中から米メディアから寄せられるロバーツ監督への風当たりは強く、任期中であったとしても「PS敗退なら解任」など厳しい論調が展開されることも少なくなかった。
だが、6日(日本時間7日)にテキサス州サンアントニオで開かれたGM会議に出席したブランドン・ゴームズGM(40)は「ドジャースはこの冬、ロバーツ監督に契約を延長してもらうことを望んでいる」と報道陣に語った。
これを受け、米ニューズウイーク誌は「ロバーツ監督のレギュラーシーズン勝率6割2分7厘は、現役の監督の中で歴代最高であるだけでなく、アメリカンリーグやナショナルリーグの歴史でも最高だ。彼のポストシーズンでの成績は批判の的になることが多かったが、ドジャースはロバーツ監督の下で2度目の優勝を果たした」「ドジャースに雇われて以来、通算851勝506敗の成績を収め、9年間のキャリアでナ・リーグ西地区で8度優勝している」と功績をたたえた。
WS優勝直後のインタビューで「逆境もたくさんありました。多くの人たちがウチは『ダメだ』と言いました。こうしてワールドチャンピオンです」と誇らしげに胸を張ったロバーツ監督。大谷をはじめとするナインに寄り添う熟練指揮官がWS連覇に挑むことなりそうだ。