ドナルド・トランプ前大統領(78)の返り咲きが確実になった5日の米大統領選で、ひときわ目を引く青年が勝利宣言する同氏に寄り添った。18歳の息子バロン氏。父が初当選した2016年の大統領選からの8年で、背の高さは親子逆転していた。
勝利に沸く地元フロリダ州ウエストパームビーチでの集会。トランプ氏とメラニア夫人が並ぶ脇や後方に、バロン氏の姿があった。同氏が公の場に現れることはこれまであまりなかった。
何より目立つのはその長身。6フィート3インチ(190・5センチ)のトランプ氏より高い6フィート9インチ(205・6センチ)と言われ、米メディアでは、バスケットボールのスーパースターに例えて「レブロン・ジェームズと同じ」などと話題を呼んでいる。
今回の選挙戦で中心になったのは、トランプ家長男のトランプ・ジュニア氏と次男エリック氏。さらにエリック氏妻のララ氏は今年、共和党全国委員会の共同委員長に選出された。まさに党も押さえて“王朝”を築く勢いの一族にあって末っ子がバロン氏。兄たちや姉イヴァンカ氏、ティファニー氏らはトランプ氏の元妻や前妻の子で、バロン氏はメラニア夫人との間に生まれている。
幼いころ、「お前はクビだ!」で父が有名になったテレビ番組への出演歴がある。今夏は大統領候補を指名する共和党全国大会にフロリダ州代議員として参加すると報じられたが、辞退した。
子息をスタッフにする日本の世襲政治家は珍しくない。バロン氏はホワイトハウスの住人になるのか、それとも…。