ドジャースのブランドン・ゴームズGM(40)が6日(日本時間7日)、米テキサス州サンアントニオで開かれたGM会議で来季の起用法の一端を示した。
驚きをもって受け止められたのがムーキー・ベッツ内野手(32)の内野再転向だ。守備の名手に贈られる「ゴールド・グラブ賞」を右翼手としてすでに6度も受賞しているベッツだが、今季の開幕は遊撃で迎えた。ところが6月に左手を骨折すると、復帰した8月以降は〝定位置〟の右翼に戻ってワールドシリーズ優勝に貢献。ゴームズGMは「ムーキーにとって勝利が常に最優先だ」とした上で「彼が『どこでもプレーするぞ』と言っても驚かない」と内野への〝再コンバート〟を示唆した。
今オフのFA市場ではヤンキースのフアン・ソト外野手(26)の動向が最大の目玉。その契約は大谷の7億ドル(約1015億円=契約当時)と同等か、それ以上とも伝えられる。大きな関心事となっているだけに、米メディア「スポーティングニュース」もベッツの転向に対して敏感に反応した。
「意外なムーキー・ベッツの発表でフアン・ソトとの契約へ扉を開く可能性」とし、「ドジャースは一流の遊撃手を求めており、ベッツは再び二塁となるだろう。しかし、これでは右翼に穴があく。(FAとなった主に左翼を守る)テオスカー・ヘルナンデスが他球団と契約すれば、もう一人の外野手を失うことになる。偶然にもヤンキースのスーパースター、フアン・ソトが右翼手としてFAになっている」と報じた。要するに、ベッツの内野転向が右翼手のソトを迎え入れるための〝布石〟というわけだ。
ソトの去就を巡ってはドジャースも争奪戦に参戦するとの見方がある一方で、前日5日(同6日)にはMLB公式サイトから「ニューヨーク・ニューヨーク」とヤンキースと同じ地域に本拠地を置くメッツによる事実上の一騎打ちとの見解が示されたが…。移籍市場の行方とともに目が離せなくなりそうだ。