米大統領選は共和党のドナルド・トランプ前大統領の圧勝に終わったが、トランプ氏のものまね芸人が、身の危険を案じる友人らから防弾チョッキの着用を勧められているという。英紙デーリー・スターが先日、報じた。
ジョン・ディ・ドメニコさんは世界でも有名なトランプ氏の物まね芸人で、20年以上にわたり、企業公演、講演会、テレビ番組、映画、ポッドキャストなど、世界各地でトランプ氏を演じてきた、
ところが過去にはトランプ氏の支持者に絞殺されそうになる事件を経験したこともあり、友人たちは彼の安全を心配しているという。トランプ氏を非政治的なパロディー寸劇で風刺するジョンさんは政治的な緊張が高まりすぎて、ライブには警備員が必要だと語っている。
7月にはトランプ氏がペンシルベニア州の集会で狙撃される大事件が起きたが、その後にジョンさんはラスベガスのライブに出演するため、ホテルでトランプ氏にフルメイクで扮してエレベーターに乗った際、熱狂的なトランプ氏の支持者に絞め殺されそうになったという。
ジョンさんは「外で何かをする時は気をつけて、防弾チョッキを着たほうがいいと友人たちは言う。半ば本気でそう言っている人たちもいる。誰かがまた暗殺を企てるかどうかは分からないからね。私のせいではないが、私は彼にとってアバターのようなものだから、何かが起きる可能性がないわけではない」と語っている。
それでも「私は銃撃されるとは思っていませんが、今日の環境では自分の意見を主張したい人がいるかどうかはわかりません。必要なのは、私が彼だと思ってくれる人だけです」と話しており、今後もトランプ氏のものまねを続ける覚悟のようだ。