女子プロレス「マリーゴールド」14日の東京・後楽園ホール大会でワールド王者・Sareee(28)に挑戦予定だった〝女子プロ界の人間国宝〟高橋奈七永(45)が7日に会見し、首のケガのために欠場すると発表。回復を待ち、12月13日の東京・新宿フェイス大会で王座戦を開催することになった。
奈七永はこの日、都内で行われた会見に首にコルセットを巻いた痛々しい姿で登場。2日の札幌大会でSareeeの裏投げを受けた際に負傷し救急搬送されていたが、その後「脊柱起立筋損傷」で全治約3週間と診断されたという。
医師から安静するよう言われたとして「悔しいんですけど、14日は欠場させていただきたいです。今までたくさん無理をしてきたんですけど、今はここで〝休む勇気〟を見せたいと思いました」と肩を落とした。それでも、会見に同席したロッシー小川代表とSareeeに「せっかくつかんだチャンスを逃したくないです。このタイトルマッチを延期にしてもらえないでしょうか」と告げた。
すると同大会でUN王座戦を控える青野未来と翔月なつみが奈七永に代わり割って入ろうとするひと悶着があったが、Sareeeが一喝し退散。これを受けて小川氏が「じゃあそこでタイトルマッチをやるっていうことにします」とうなずいた。
Sareeeも「私はタイトルマッチは万全なもの同士がやるものだと持っています。今回は残念ですけど、私は高橋奈七永とこの深紅のベルトをかけて戦いたい。12月13日、私はアンタを軽く超えてやるよ」と応戦だ。これに奈七永も「いや『軽く』なんていかないから。心もだけど技術も磨いて来い」と返し、遺恨戦のスライド開催が決定した。