ボクシングイベント「3150×LUSHBOMU」のファウンダーを務める亀田興毅氏(37)が7日、都内のワタナベジムで会見。同イベントの契約選手第1号として横山葵海(23=ワタナベ)と契約し「3150×LUSHBOMU vol.3」(12月21日、ツインメッセ静岡)のメインに大抜てきすることを発表した。デビュー2戦目の横山は、東洋太平洋スーパーフライ級6位デンマーク・ケビド(フィリピン)と対戦する。
興毅氏は、プロ1戦1勝1KOの横山について「『すごい選手が現れた』というのが第一印象。まだまだ伸びる選手だと思いますが、デビュー戦ですでに完成されていた。自分もボクシングを長年やってきて、見てきているので、どんな選手が本物の選手なのかは分かる。横山選手は間違いなく本物」と興奮気味に話した。
選手契約の主な内容は、選手とジムに対して月額の報酬が毎月支払われ、「3150×LUSHBOMU」シリーズへの試合出場を保証。PR活動やスポンサー獲得、スパーリングパートナーの招聘まで支援する。横山は「よりボクシングに打ち込める環境をつくっていただいたので、自分がより強くなれるよう練習していきます」と意気込んだ。
また、興毅氏は異例のメイン抜てきについて「期待の現れです。(ケビドは)デビュー2戦目で対戦するようなレベルの選手ではないが、横山選手本人も陣営も自信を持っている。この試合の内容で次にタイトルマッチになる可能性もあります」と期待の大きさを口にした。
〝スーパールーキー〟の横山はすでに井上拓真、武居由樹(ともに大橋)、堤聖也(角海老宝石)といった1階級上のバンタム級世界王者クラスの選手たちともスパーの経験があり、本人もプロでやっていく手ごたえをつかんでいるという。現在の目標を問われると、「スーパーフライ級で一番強い選手と言われているバム(WBC王者のジェシー・ロドリゲス)と対戦してみたい」と目を輝かせた。