米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が6日(日本時間7日)に放送され、新日本プロレスの石井智宏(48)が、〝ラーニングツリー〟ことROH世界王者クリス・ジェリコ(53)から殊勲の3カウントを奪った。
元WARの2人は、AEWマットでも抗争を展開。この日は共闘するマーク・ブリスコ、カイル・オライリーとの「コングロマレーション」トリオで、ジェリコ&ビッグ・ビル&ブライアン・キースのラーニングツリー軍とノールールマッチで激突した。
序盤から石井はジェリコに闘志をぶつけ、場外でバックドロップを放っていきなりテーブル葬。リング内外でイス、ラダー、テーブルに竹刀が飛び合う壮絶な死闘となったが、石井はあくまでジェリコに狙いを定め、場外で激しい水平チョップの打ち合いだ。チョップ合戦はリング内でも続けられ、石井には大声援が上がった。
ラーニングツリー軍は巨体のビルが大暴れするが、石井はブリスコ&フレッチャーとの連係からビルに強烈なラリアートを叩き込んだ。さらにコーナー2段目からフルパワーで、キースを雪崩式ブレーンバスターで投げ切った。ビルとフレッチャーがバックステージで2人そろってテーブル葬となると、リング内では石井&ブリスコとジェリコ&キースの争いに。石井はラリアート一発でキースを場外に叩き落とすと、ブリスコがトペ・コンヒーロで追撃した。
石井は怨敵ジェリコとの一騎打ちとなり、豪快なスライディングラリアートを叩き込んだ。最後は首切りポーズから気合一閃、こん身の垂直落下式ブレーンバスターでマットに沈め、レジェンドから堂々のピンフォール勝ち。そのままジェリコを右足で踏みつけ、勝利をアピールした。
これにより、ジェリコの持つROH世界王座挑戦は確実に。世界王者へのチャンスをつかむ値千金の白星となった。