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〝石破おろし〟起きずとも執行部は薄氷の上…2000万円支給問題に納得できず〝延長戦〟望む議員も

東スポWEB 2024年11月8日 6時4分

どうして〝今すぐ辞めろ〟ではないのか。自民党は7日、大敗した衆院選を総括するため両院議員懇談会を開催。石破茂首相は「痛恨の極みだ。深く反省し、お詫びしなければならない」と謝罪した。

出席者からは選挙中に発覚した非公認候補が代表を務める政党支部に党本部から2000万円が支給されたことの責任を問う声が殺到した。裏金問題を受けて非公認にしたのに、公認同様の資金提供があったことで、〝ステルス公認〟と野党がバッシング。選挙情勢に大きく影響していた。

ほかにも公認と非公認の線引きが不明確だったなど石破氏ら執行部に対する批判は多かったものの、出席者によると、石破氏の即時辞任を求める声は少数だったという。ある議員は「これから年末年始に向けてさまざまな政治課題もあるし、結束して臨んでほしいという声がほとんど。一部の方からそうした当面の課題を終えたら責任を取ってほしいという意見はあった」と明かした。

どうして〝すぐ辞めろ〟ではないのか。ある若手議員は「責任を取ってほしいというのは辞めろということだけではない。今辞めたって石破氏が楽になるだけじゃないですか。首相を交代しても今は誰がやっても大変な状況なんだから。そうじゃなくて石破氏がはっきりとした説明をするべきだ」と、まずは大敗の後始末をするべしと訴えた。

この日、2000万円支給問題について党執行部の説明は分かりにくいものだったという。「おそらく非公認候補が気の毒だから払ったのでしょう。リークが想定外だっただけで悪意はないはず。ただそれを党内で説明したら納得するかというとみんないろんな意見を持っているから。いずれにせよ2000万円の説明は文書にして出してほしい」(同)

懇談会は予定をオーバーして3時間も行われたが、出席者からは「これで終わりではない。ガス抜きなんてとんでもない」「落選した人からも話を聞くべきだ」と〝延長戦〟を望む声も上がっている。当面の石破おろしはないが、石破執行部が薄氷の上を歩いているのは間違いない。

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