フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯初日(8日、東京・国立代々木競技場)、アイスダンスの〝あずしん〟こと田中梓沙、西山真瑚組(ともにオリエンタルバイオ)が〝感謝の思い〟を口にした。
田中がシーズン前に右ろっ骨を痛めた影響で、今大会への出場を直前まで熟考。出場を決断したのは8日朝だったが、この日のリズムダンス(RD)では息の合ったツイズルなどを披露した。59・15点をマークし、田中は「無事RDを迎えられてホッとしている」と振り返った。
この日は平日ながら多くの観客が来場。日の丸などを持ってエールを送っていた。そんな姿に田中は「日本の国旗がたくさん見えたし、自分が思っていたよりも歓声や『頑張れ』の声をいただけたので、すごく温かかった」と謝辞を述べ、西山も「僕たちにとっての初めての日本での国際大会出場ということで、たくさんの日の丸だったり、応援がとても力になった」と頭を下げた。
今季は「NHK杯に出れたらいいね」と語っていたという2人。万全な状況ではないものの、9日のフリーダンス(FD)に向けては「まずは明日の公式練習、そして本番と1個1個自分たちのタスクをチェックして、最終的にまた今日みたいに笑顔で無事に滑り切れたら」と西山。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の出場へ、1つずつ経験を積んでいく。