ドジャースのベテランでキャプテン的存在のミゲル・ロハス(36)がヤンキースに対して放った〝舌禍騒動〟が思わぬ展開になっている。
ヤンキースとのワールドシリーズを4勝1敗と圧勝し、ロハスはポッドキャスト番組で「ヤンキースは規律を欠き、細部を実行せず、プレッシャーに負けてしまう」「弱点は塁上でのアウトの取り方、野球を大事にしないこと、怠惰な守備だ」などと発言。敗者へのリスペクトを欠くと批判された。
しかし、これは「3月のチザム発言への報復ではないのか」との見方が浮上している。マーリンズ時代のチームメートで、WSで4番も務めたヤンキースのジャズ・チザム・ジュニア(26)がヤンキース加入前の3月、ポッドキャスト番組で「クラブハウスに9年も10年もいるような下手くそはチームリーダーにはなれない」「ロハスはいい人間でもいいアスリートでもない」などと話し、ロハスを怒らせたという。
この件について多くを語らなかったロハスだが「ニューヨークポスト」に対して「彼の意見については彼の話し方通りに受け止めていないので何も言えません」とだけ口にしている。
今回の舌禍騒ぎがチザムへの報復なら〝情状酌量〟の余地はあるはずだが…。
米メディア「スポーツイラストレイレッド」は「痛烈な批判だったが、最後にロハスが笑った。ドジャースの中心人物となり、チームメートの尊敬と称賛を集めた。リーダーシップの資質でクラブハウスに好影響を与えた」と伝え「スポーツキーダ」も「ロハス発言はチザムと関係があるのかもしれない。今後のこの2人の間にライバル関係が生まれるか」などと注目した。