衆院各会派の代表者による協議会は8日、来週11日に招集される特別国会で首相指名選挙を行い、会期を4日間と決めた。
予算案の審議などを仕切る予算委員長など主なポストは、先の衆議院選挙で与党の過半数割れした結果を受け立憲民主党が担うことで合意した。
「立憲は予算委員長に安住淳前国対委員長を起用する方針を固めました。全閣僚が出席のもとで審議を行う予算委員長ポストを野党が担うのは極めて異例。国会運営は不透明な状況です」(永田町関係者)
首相指名選挙では1回目の投票で決まらず、石破茂首相と野党第1党の立憲民主党・野田佳彦代表との決選投票が見込まれている。
2回目の決選投票では衆院選で躍進した玉木雄一郎代表が率いる国民民主党などが野田氏に投票しない方針を示していて、石破首相が多くの得票を得て再び総理大臣に選出される公算が大きくなっている。
正副議長は自民党が額賀福志郎前議長、立憲が副議長に元外相の玄葉光一郎氏を推し、それぞれ選出される見通しになった。
一方、同協議会は衆院選の結果を受け、17の常任委員長のうち7つを野党側に配分することを確認したという。
自民党は内閣、外務、財務金融、文部科学、厚生労働、農林水産、経済産業、国土交通、議院運営の各委員長。公明党は総務委員長だ。
野党の立憲は法務、環境、国家基本政策、それと懲罰などの委員長。この日、国会内で会見を開いた立憲の野田佳彦代表は「いろいろビックリする動きが出てくるじゃないかと思っています。そういうものを活かしていね、国会審議を活性化していきたいと思っています」と話していた。
国民民主は決算行政監視委員長。榛葉賀津也幹事長は会見で「委員長ポストや会長ポストを持つということは、国会運営に責任を持つということです。国会のイニシアチブを持ったというより、きちんと国会をまわす責任が野党に出てくる。きちんと結果を出す政治をやらないといけない」と語った。