フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯初日(8日、東京・国立代々木競技場)、男子で第1戦スケートアメリカ3位の三浦佳生(オリエンタルバイオ・明大)が〝大台〟に乗せてきた。
左太ももを痛めている中で挑んだこの日のショートプログラム(SP)では、冒頭の4回転サルコー―3回転トーループの連続ジャンプを成功させ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、4回転トーループも着氷させた。完璧な演技で102・96点をマークして2位発進。自身初の100点台にキス・アンド・クライで「うおー」と雄たけびを上げ「終わった瞬間にこれは(100点台に)いってくれという気持ちがすごいあった。ただ本当にうれしい感情だけです」と声を弾ませた。
12月のGPファイナル進出を見据える上で、今大会は2位狙いを選択。SPで首位発進の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)には「勝てる状況ではない」と語っていたが、堂々たるパフォーマンスを披露した。9日のフリーに向けては「明日の練習次第だけど、今日の本番前にトイレへ行った時に、本田武史先生と会ってループのコツを聞いたので、もしかしたら飛べるかもしれない」とニヤリ。本田さんから「頑張って」と声を掛けられた際に「ループを教えてくれませんか?」と自ら声を掛けたという。
最高の形で臨むフリーも期待できそうだ。