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【プレミア12】高橋宏斗、才木浩人ら逸材揃う侍ジャパン 視察するMLBスカウトの〝最重要評価ポイント〟

東スポWEB 2024年11月9日 5時9分

国際大会「第3回プレミア12」(13日初戦、対オーストラリア)に臨む侍ジャパンが8日、バンテリンドームで調整。この日は9、10日に行われる強化試合チェコ戦の前日練習で、約3時間にわたり汗を流した。その一方、大会期間中は将来の有望株をチェックすべくMLBのスカウト勢も視察に訪れる予定だ。中にはGMら幹部クラスの来日を予定している球団もある。MLB側が〝金の卵〟と目星を付ける侍投手たちの最重要評価ポイントとは――。

主に20代のメンバーで臨む今大会の侍ジャパン投手陣には、高橋宏斗投手(22=中日)、才木浩人投手(26=阪神)、隅田知一郎投手(25=西武)、大勢投手(25=巨人)ら世界が注目する逸材がずらりと並ぶ。

今季もMLBでは山本(ドジャース)、今永(カブス)らニューカマーが軒並み好成績を挙げるなど、日本人先発投手のクオリティーはメジャー関係者の間で「世界一」と評されるほど定評が高い。こうした〝日本投手バブル〟の影響もあり、今大会には多数のMLBスカウトが来場することになりそうだ。

そんなMLBスカウト陣の判断材料は一体どこなのか。ナ・リーグの某スカウトによれば「これだけは、どんなタイプも必須事項」と前置きした上で直球の速さではなく、四角に設けられたストライクゾーンへの制球力という。そして次のようにも詳細に力説した。

「どんなに質のいい直球を投げたとしても、ストライクゾーンの四角にきっちりと投げるコマンド(制球)を持っていないと。ただでさえ米国には日本の主な投手が武器とする〝より体から遠い外角球〟に対しても、踏み込んでとらえられるリーチの長い打者が多い。体格や体の強さでは、どうやっても米国人や中南米の投手に劣る。だから投球の大半を占める直球のコマンドは、日本人投手にとって特に大事だ」

一定レベルを誇る直球の球威や質は大前提。さらに付加価値の付く日本人投手のストロングポイントは、それらを確実に操ることができる「精密さ」というわけだ。

MLBでは身長190センチ以上の投手は珍しくなく、1メートル96センチのダルビッシュ(パドレス)でさえ、日本時代よりリリースポイントを下げ、勝負するようになっている。「プレミア12」の侍投手陣では阪神の才木の1メートル89センチが最も高い半面、今季MLB1年目ながら15勝を挙げた今永は1メートル78センチだ。海を渡ればサイズで劣る傾向にある日本人が柔よく剛を制するための〝コマンド力〟はMLBスカウトの間でも改めて、重要な評価項目となっている模様だ。

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