新日本プロレスのSANADA(36)が、「バレットクラブ・ウォー・ドッグス(WD)」加入の真意を明かした。4日大阪大会で「Just 5 Guys(J5G)」を裏切りまさかの脱退。あまりに珍しい〝2年連続造反〟の裏側とは――。
SANADAは4日大阪大会でIWGP・GLOBALヘビー級王者のデビッド・フィンレーとタイチの王座戦の最中に造反。フィンレーの防衛をアシストすると、衝撃のWD入りを果たした。
2023年3月に「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」を離脱し、J5Gに加入。同年4月にはIWGP世界ヘビー級王座(現王者はザック・セイバーJr.)を獲得するなど飛躍を果たしたが、今年はIWGP世界戦で3連敗、6月にGLOBAL王座挑戦失敗と結果を残せなかった。SANADAは「ちょっと前から迷いがあったというか。J5Gでやっていることに限界が来たのかなと。今年の結果がよくなかったし、変わりたいとずっと思っていて。変わらないと前に進めないので」と決断の理由を明かした。
J5Gでの活動期間は約1年8か月しかなく、2年連続でユニットを移るレスラーは珍しい。悩めるSANADAを救ったのがJ5Gのメンバーだったはずなのだが…。「一緒にやってきた仲間ではあるので。寂しさだったり罪悪感だったりはありますね。…いや、いま考えたら全然ないですね。現時点で彼らにはまったく興味がないし。あとあれですね、最近の趣味が裏切ることかもしれない。飽き性なのかもしれないですね」と悪びれる様子は一切ない。
なお盛大に仲間を裏切った翌日には何食わぬ顔をして、人気バンド「Hi―STANDARD」「NAMBA69」の難波章浩と地元の新潟市内の中学校で講演会を行った。中学側にとってはかなりのバッドタイミングかと思いきや、盛況に終わったという。
「自分は地元と子どもが好きなんです。あと動物も好きで。J5Gみたいな中途半端な大人が一番嫌いなんですよね。あのまま中途半端になっていくのだけは嫌だったというか」と、またも古巣に火の粉を飛ばした。
次期シリーズワールドタッグリーグ(19日、栃木で開幕)にはゲイブ・キッドとのコンビで出場する。「新しいSANADAにワクワクするツアーなのかなと。自分でもまだ完璧にはイメージが湧いていないので、そこにワクワクしてるというか」。またも環境の変化を選んだ男が今度は何を見せてくれるのか、注目だ。