国際大会「第3回WBSCプレミア12」(13日初戦・対オーストラリア)に臨む侍ジャパンで、チーム最年長・源田壮亮内野手(31)の若侍ナインへの振る舞いが周囲を唸らさせている。
国際大会の経験が豊富な源田は、2021年の東京五輪、23年の第5回WBCでの優勝メンバー。それでもベテラン侍は気負った様子も見せず、若侍たちの動きをつぶさに観察している。
「みんな若いけど、こうやって日本代表に選ばれて、やっぱり結果を残している理由みたいなものをちゃんと持っている。野球に対しての考え方や知識というものは、いろんな勉強をしているんだなと。野球を離れてロッカールームとかでは、もうみんな元気いっぱいで子供っぽいようなところもあるし、でも野球となれば大人になる」と打ち明ける。
若手選手から学ぶことも多いようで「(日本代表で)こういうところに来ているので、いろいろな選手と話して勉強になる。技術面や考え方も含めて絶対にプラスになる」と自身に取り入れようとしている。
こうした源田の真摯な姿勢に侍関係者は驚嘆。「若手選手たちも刺激になっているはず。何度も世界の頂点を経験した源田でも、ここまでひた向きに努力して、いろんな選手のいいところを吸収しようとしているわけだからね。源田の殊勝な姿を見て、チームはどんどん一致団結していくと思う。その存在感は本当に大きいよ」と指摘する。
今のところ侍ナインにアドバイスや注意することはないという源田だが、「試合が始まっていろんな課題が出たら、それをみんなでコミュニケーションを取ってという感じになると思う」。自身の役割については「チームが勝つように求められている仕事を果たす。それだけですね」ときっぱり。
井端ジャパンの世界一達成に源田は欠かせないピースとなっている。