【カップめん評論家taka :a激推し!トレンド最前線】大人気ブロガーがカップめんの〝推せる新作〟を徹底解説する好評企画。今回紹介する5商品も魅力的なラインアップが揃っています
最上級の本格さ!「名代富士そば」コラボ第6弾も登場
【完全に予想外。こいつの『麺』がヤバすぎた】ローソン「スープ激うま!濃厚豚骨ラーメン」(221円+税)
昨年4月25日に登場するや否や、わずか1年で累計販売数640万個突破の大ヒットを記録した「麺大盛り」シリーズに続き、今度は標準どんぶり型の新PBカップめん「スープ激うま!」を展開してきたローソン。こちらは文字通りスープの魅力に特化した商品で、公式曰く手に取りやすい価格設定でありながら“300円超の高級カップめんに匹敵するクオリティ”を訴求していたのですが、いざ調理して驚いたのは「めん」の臨場感。
老舗のラーメン店で愛用されている中華めんだったり、家庭で調理するタイプの生ラーメンだったりを啜り上げた瞬間、かんすいや酒精に由来するツンとした匂いが鼻に抜けるじゃないですか。あの感覚が伝わってくるノンフライめんは存在しないと思っていたんですけど、ついに見つけましたコイツです。たしかにスープのクオリティは販売価格の域を超えていた、でもそれ以上にリアルすぎるノンフライめんに感銘を受け、ここまで来たかと息を呑みました。
【こっちはスープに振り切ってる】ローソン「スープ激うま!激辛味噌ラーメン」(221円+税)
さらに、どう考えても一般ウケしない「激辛味噌ラーメン」も同時発売ということで、いきなり攻めのスタンス剥き出しのローソン。こちらもノンフライめんを使用していたのですが、クオリティは…まぁ、ふつう? いや、むしろ旧世代チックなエモさを感じるような仕上がりだったので、正直なところ特筆すべき要素は油で揚げていないことくらい。ただ、肝心のスープはマジで激辛。そこそこ辛い食べ物が得意な方であれば、まず悶絶することはないと思いますけど、コンビニで気軽に買えちゃう商品としては危ないレベル。しかし、その強烈な辛さを支える豚骨感は特筆すべきポイントで、スープの作り込みに関しては「濃厚豚骨ラーメン」を上回る完成度の高さ。
ちなみに“どちらも具材は入っていない”ため、そこには期待できない商品になりますが、とんでもないスタートダッシュですよ。
【本格的で、鬼うまい。名代富士そば今年も登場!!】ヤマダイ「ニュータッチ 名代富士そば紅生姜天そば」(275円+税)
名代富士そば(なだいふじそば)とは、1966年(昭和41年)に創業し、翌年には日本初の24時間営業を始めた「そば清」にルーツを持つ立ち食いそば・うどんの人気チェーンで、現在は首都圏の駅前や繁華街を中心に108店舗を展開。本商品はヤマダイとのコラボ第6弾に該当し、なおかつ「紅生姜天そば」の発売は5回目なので、純然たる新作ではないけれど、数あるカップそばの中でも最上級の本格さ。
油で揚げていないノンフライそばに、関東風のコク深い濃口つゆ、さらに大きな紅生姜かき揚げ天ぷらを搭載した、これといって文句の付け所が見当たらない良品中の良品。これからの季節、年越しそば需要にも応えてくれる頼もしい存在なので、後入れの天ぷらをつゆに浸し、移り行く味の変化を楽しみながら、しっぽりとお召し上がりくださいませ。
【よく見ると5年ぶりに○○が…】日清食品「カップヌードル 北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル」(236円+税)
今年も登場系といえば、カップヌードルが送る冬の風物詩「北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル」も見逃せない一杯。2007年11月12日にリリースされた元祖ねとめし「カップヌードル ミルクシーフードヌードル」にルーツを持ち、2018年11月5日発売品から「北海道ミルクシーフー道(ドウ)ヌードル」に改称。その翌年11月発売品からは調整なしの再販を続けていたので、筆者もブログで取り上げることはなかったんですけど、今年はJANコードが変わっている…だと…。
というわけで、久々に向き合ってみました。結論、変わってねぇw いやでもアレですね、久々に食べたら超うまい。好みの問題はあると思いますけど、ぜひ“辻利の抹茶ミルクを小さじ4~5杯ほど入れてみて”ください。これガチめにオススメなんで、面白半分のネタとかじゃないんで。
【家系総本山直系一号店、動く。】サンヨー食品「サッポロ一番 名店の味 杉田家 横浜濃厚豚骨醤油 大口径」(298円+税)
杉田家(すぎたや)とは、家系総本山「吉村家」が最初に認めた直系店舗で、1999年(平成11年)9月27日のオープン以来、直系1号店としてのプライドと伝統の味を頑なに守り続けている名店中の名店。そんな杉田家が「名店の味」シリーズを監修ということで、かなりのビッグニュースなのですが、ぶっちゃけ具材に見どころはありません。
けれども新開発のノンフライめんは、数ある家系カップめんの中でも他に類を見ない食感で、スープに組み込まれた複雑なスパイス感と鶏油のナチュラルな風味も個性を感じた部分。直近の有名どころを例に挙げると、日清食品=王道家、明星食品=吉村家、東洋水産=環2家などありましたが、いずれとも異なる家系ラーメンだったので、ごはんに合うカップラーメンを求めている方は要チェックです。
※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。