果たして朗希はどこを選択するのか…。ロッテは8日、かねてMLB挑戦を訴えていた佐々木朗希投手(23)をポスティング申請する方針を固めたことを発表。佐々木の長年の夢がついに実現に向けて動き始めた。
ほぼ全球団が佐々木を調査してきた中、本命視されているのが大谷翔平、山本由伸の〝侍仲間〟が在籍するドジャースで、佐々木サイドと太いパイプがあるとされた。他球団の間でも周知の事実となっているが、23歳の佐々木は「25歳ルール」の対象となり、マイナー契約しか結べず、契約金が制限される。
MLB公式によると、国際移籍選手との契約は各球団が国際ボーナスプールの制限内で契約し、現状で最も多く残しているのがドジャース。しかし、ロッテが譲渡金を増額するためにポスティング申請を来年1月15日以降とするなら契約金がリセットされ、各球団が横並びのスタートになるという。
そこで前のめりになっているのがカブスだ。カブスもドジャース同様に今永昇太、鈴木誠也を擁し、これまでも多くの日本人選手が在籍した〝親日球団〟。地元シカゴのメディア「カビーズクリブ」は「カブスはドジャースを逆転する可能性がある。ドジャース有力というのが大方の見方だが、佐々木の正確な希望は分かっていない。佐々木との契約はカブスのフロントオフィスにとって大きな成果となる。コービン・バーンズ(オリオールズ)の移籍金に興味のないチームにとって理想的な代替案になる」と見ている。
また「BVMスポーツ」も「カブスが佐々木獲得に向けて準備を進めている。球団の戦略は日本とシームレスな(継ぎ目ない)関係を構築すること。ドジャースが最有力と見られているが、特にマイナー契約で800万ドル(約12億2000万円)以下という扱いやすい契約条件を考えると、カブスも積極的に獲得を目指すと見られる。日本人にとって魅力的な環境を提供する」と〝逆転獲得〟の可能性を報じた。